01総額を決めるのは「課金モデル」
MAツールの比較記事は「機能◯/機能×」の表になりがちです。でも実際に効いてくるのは、どう課金されるかです。同じ機能でも、課金の軸が違えば1年後の請求額はまるで変わります。主要な軸は3つ。
- 席数(シート)課金:使う人数が増えると増える。→ HubSpot
- コンタクト数課金:連絡先(見込み客)が増えると増える。→ HubSpot(マーケティングコンタクト)
- PV・データ数の従量課金:アクセスや顧客データが増えると増える。→ List Finder
逆に、定額(フラット)に寄っているのがSATORI(コンタクト数で課金しない)と、マネージドMautic(Nurto)です。「安く見えて、育つほど高くなる」のか、「最初から金額が読める」のか——ここが選定の分かれ目になります。
024製品を一覧で比較
各社の公式料金(2026年7月時点)を並べます。金額は税別・代表的なプランの目安で、席数・コンタクト・為替により変動します。
| 製品 | 初期費用 | 月額(目安) | 課金の軸 | 日本語 | 到達率の運用 |
|---|---|---|---|---|---|
| Mautic (マネージド/Nurto) | 0円 | 9,800〜29,800円 | 定額 | ◎ 日本語運用込み | ◎ 代行 |
| Mautic (自前セルフホスト) | 0円 | ソフト0円+サーバー実費 | — | △ 書式は要手当て | × 自分で設定 |
| HubSpot Marketing Hub | 無料〜約36万円※ | 0円/2,400円〜/106,800円〜 | 席数+コンタクト | ◎ | ◎ ベンダー任せ |
| SATORI | 300,000円 | 148,000円 | 定額(コンタクト非課金) | ◎ | ◎ ベンダー任せ |
| List Finder | 0円〜10万円 | 45,000〜92,000円+従量 | PV・顧客データ従量 | ◎ | ◎ ベンダー任せ |
※HubSpotの初期費用は、Professional以上でオンボーディング(約360,000円)が必要になるケースを指します。無料版・Starterは初期費用なしで始められます。
03HubSpot ─ 無料版は、正直いちばん強い
まず正直に言います。「とりあえず0円で始めたい」なら、HubSpotの無料版が最強です。CRM・フォーム・メール・チャットまで無料で触れ、Starterも月2,400円から。ここは他社が簡単に真似できない強みで、Mauticマネージドの入口価格(月9,800円)より安いのも事実です。
ただし、話はProfessionalから変わります。
04SATORI ─ 匿名リード育成に強い国産
SATORIは国産MAの代表格。公式で初期費用300,000円+月額148,000円(年契約・税別)です。特徴は、まだ名前の分からない匿名の見込み客(アンノウン)への働きかけに強いこと、そしてコンタクト数で課金しない点。件数が増えても月額が跳ねにくく、金額が読めます。
サポートも手厚く、オンラインサポートやハンズオンセミナー、導入支援が月額に含まれます。「国産の安心と手厚いサポートに、しっかり払える」企業向けです。
05List Finder ─ 手頃めの国産、ただし従量が読みにくい
List Finderは、国産MAの中では比較的手が届きやすい価格帯です。公式の月額はライト45,000円/スタンダード69,000円/プレミアム92,000円(税抜)。フリープランもあります。
06Mautic ─ 全機能を、定額で
Mauticは世界標準のオープンソースMA。最大の特徴は機能に制限がないこと。上位プランでしか使えない…という壁が無く、メール・シナリオ・スコアリング・フォーム・A/Bテストまで一通り揃います。
問題は「自前で動かし続ける」コスト。サーバー構築・cron設定・メール到達率(SPF/DKIM/DMARC)・日本語書式の手当て・アップグレードが自分の宿題になります。ソフトは無料でも、運用の時間は無料ではありません。
そこを引き受けるのがマネージドMautic(Nurto)です。初期0円・月額9,800円から、全機能を定額で。コンタクトやPVで青天井に増える設計ではなく、日本語運用と到達率設定まで込み。「HubSpot Proの機能を、その数分の一の定額で」が狙える立ち位置です。
07タイプ別・正直な結論
とにかく0円で試したい
→ HubSpotの無料版。ここは本当に強い。まず触って、MAの手応えを掴むのに最適です。
国産の手厚いサポートに払える
→ SATORI(匿名リード重視)/List Finder(手頃めから)。予算があり、伴走を重視するなら。
本格的なMA機能を、いちばん安く
→ マネージドMautic(Nurto)。全機能を月9,800円からの定額で。HubSpot Proや国産MAの数分の一。構築・運用・到達率はこちら持ち。
技術力と時間があり、自分で回せる
→ Mautic自前。ソフトは0円。ただしサーバー・cron・到達率・更新は全部自分の仕事になります。
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無料で相談するよくある質問
MauticとHubSpotはどちらが良いですか?
目的次第です。HubSpotはCRMを含むオールインワンで、無料版・Starter(月2,400円〜)は非常に優秀です。ただし本格的なMA機能が揃うProfessionalは月10万円超(3席)+オンボーディング約36万円と一気に跳ね上がり、コンタクト数でも課金が増えます。Mauticは機能制限がなく、マネージド(Nurto)なら月9,800円から全機能を定額で使えます。「まず無料で始めたい」ならHubSpot、「機能を絞られず定額で使いたい」ならMauticマネージドが向きます。
SATORIとMauticの料金差はどれくらいですか?
SATORIは公式で初期費用300,000円+月額148,000円(年契約・税別)。マネージドMautic(Nurto)は初期0円・月額9,800円からで、年間の総額では10倍以上の差になります。ただしSATORIは匿名リード(アンノウン)の育成やサポート体制に強みがあり、価格だけで優劣は決まりません。必要な機能とサポート水準で比較してください。
List FinderとマネージドMauticの違いは?
List Finderは国産MAで月額45,000〜92,000円(税抜)に加え、PV数と顧客データ数に応じた従量課金が乗るため、規模が伸びるほど総額が読みにくくなります。マネージドMautic(Nurto)は月額定額で、コンタクトやPVで青天井に増える設計ではありません。手厚い国産サポートが要るならList Finder、コストを抑えて全機能を使いたいならMauticマネージドが向きます。
結局、いちばん安いのはどれですか?
「とにかく0円で始める」ならHubSpotの無料版が最強です。ただし無料/Starterは機能が絞られ、本格運用にはProfessional(月10万円超)が必要になります。「本格的なMA機能をいちばん安く」であれば、OSSのMauticをマネージドで使う(Nurto・月9,800円から)のが総額では有利です。自前構築ならソフト費は0円ですが、サーバー・cron・到達率・アップグレードの手間と時間が別途かかります。
参考・出典
- SATORI 公式「料金」(初期300,000円/月額148,000円・年契約・税別/含まれるサポート)
https://satori.marketing/fee/ - List Finder 公式「価格表」(月額45,000〜92,000円・税抜/PV・顧客データ数の従量課金)
https://promote.list-finder.jp/price/ - HubSpot Japan「Marketing Hub 価格表」(無料/Starter/Professional/Enterprise・席数+コンタクト課金)
https://www.hubspot.jp/pricing/marketing - Mautic 公式(オープンソースMA・機能)
https://www.mautic.org/